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綺麗な肌でいたい。
どの年代でも切実なその思いが、これまでに様々なコスメを生み出した。
ショップには何種類もの化粧品がずらりと並び、いつでも何でも買うことが出来る。
その中で、オーガニックと名のつく製品を手にとったことが、一度はあるだろう。
オーガニックというと一番には、体に良い、安心安全という言葉を思い浮かべる。
オーガニックは、近年更に話題に上ることが増えてきた。
オーガニックコットンなんて、よく耳にするようになった。
通販でも手に入る、オーガニック野菜。
オーガニックレストランという、体に良い食材を使った料理を食べられるお店も続々登場している。

社会全体で見てみても、オーガニック化粧品の市場規模は年々拡大している。
人にも環境にも優しい製品が多く必要とされているということに、人々の意識が変化している様子が表れている。

SDGsも、近年大変注目を集めている言葉の一つ。
雑誌の特集記事や企業の広告で、この言葉を目にした人も多いのではないだろうか。
SDGsとは、2030年に向けて世界が合意した持続可能な開発目標である。
地球と人間社会のために、一人一人が出来ることに取り組もうと掲げられた。
オーガニックコスメは、まさにこのSDGsと深い関わりがある。
化粧品を使うことで、現代に生きる人としてSDGsに参加することが出来るのだ。

オーガニックコスメは、生活に取り入れやすいジャンルだと思う。
多くの女性は、気軽にオーガニックコスメを使っている。
自分の肌にどんな製品を使うのか、その品質や成分に意識を向ける人が増えて、選ばれるのがオーガニックだ。
ただ上辺だけを飾り付けるのではなく、内側から体を変えていくもの。
オーガニックコスメを使うと、体に余分なものを取り込まない。
そして、オーガニックコスメのブランドは地球環境に配慮した製品開発、製品造りを実行している。

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季節の変わり目に必ずあらわれる肌荒れ、空調による乾燥肌など、色々な悩みに苦しむ私もオーガニックコスメに興味を抱いていた。
だが、正直なことを言おう。
オーガニックコスメは見た目が味気ない、というイメージを持っていた。
オーガニックコスメが話題にのぼる時、注目されるのは植物由来の成分の効果。
環境に優しいパッケージというと、飾り気のないシンプルな外見を想像する。
簡素な容器はモノトーンの部屋に、似合いそうな雰囲気だ。

その思い込みが変化したのは、あるボディローションに出会ったからだった。
白くて、スマートなボトル。
明るい色のラベルが貼られ、バスルームやお部屋に飾りたくなるようなデザインだった。
使ってみて感激したのは、まず肌触りだった。
さらりとしていて、しつこいべたつきは全くない。
それなのに保湿力は抜群で、心地よいしっとり感が続く。
そして、ふんわりと肌を包んでくれるフルーツの香り。
それぞれ色の違うラベルが可愛いこともあって、全種類の香りを揃えたくなる。
それが、オーガニックコスメだと知って私は驚いた。こんなに可愛いオーガニック製品があるなんて。
フルーツルーツのパッケージやラベルは、可愛いもの好きの友人に贈り物として渡したくなる品物ばかりだ。
対して自然界の成分が詰まった中身は、しっかりと肌に効いてくれるから心強い。

オーガニックコスメだから地味、質素というイメージは、もうない。
オーガニックコスメを使うことは高度な性質のみを取り入れることではなく、生活の一部として楽しむことになりつつある。
カラフルで可愛らしいから、部屋に置いてみたい。
瑞々しい香りが素敵だから、毎日使いたい。
そんな風に、華やかな一面に心躍らせることがオーガニックに触れるきっかけになるなんて、なんともときめく出会いではないか。
ボディローションに始まり、スクラブや化粧水。
ボトルの明るい色合いや香り高い使い心地を楽しんでいたら、気がつけば肌の悩みは改善されていた。

もともと持っている肌の力を育て、健康な体に改善することで輝かせる。
その上、自然由来の色や香りによって心身ともにリラックスさせてくれるのが、オーガニックコスメ。
コスメ業界は成長を続け、実に様々な化粧品が生まれている。
そんな今だからこそ、私たちは何を選ぶのか。
数あるコスメの中から、どんな物を心身に取り入れていきたいか。
それは、どんな自分になりたいか、という理想に繋がっている。
自然界で生まれた素材で体を元気にすること、化粧品の選択という身近な心がけで、私たちの生活は変わる。
地球環境を守るという、1人の力では出来ないと思われることにも、今日から協力することが出来るのだ。

有効成分たっぷりの堅実なコスメでも、わくわくしたい。楽しみたい。
安心、安全を守るのはもちろんのこと、スキンケアが暮らしの中で一番心地の良い時間になるように。
合成着色料、化学性の香料を使わなくても、心躍るコスメを作る。
それは、自然由来の成分だからこそ出来ることだ。
綺麗な肌でいたい。
そう願うことから、オーガニックコスメとの生活が始まる。
私たちはもっと、スキンケアを楽しんでいいのだ。
可愛らしいオーガニックコスメは、頑張る人たちの強い味方になってくれる。

 

(神谷麻衣子 エッセイスト。大手劇団退団後、劇団在籍中に機関誌のコーナーを長きに渡り執筆していた経験を活かし、現在はエッセイストとして活動。様々なエッセイやコラムを、独自の世界観で書いている。)